インターステラーは本当に名作だったのか?感想・ネタバレあり・レビュー




目次

言わずと知れた名作インターステラー

映画が好きな人に単純に一番面白かった作品は何?と聞くと結構な割合でインターステラーを上げる人がいます。上映時間が169分と非常に長く、始まりのストーリーからは考えられないほどの広い世界のお話です。科学や宇宙などについて描かれますが、ヒューマンストーリーらしさが存分に出ていながら論理的で面白い作品で考察要素もある作品です。そんな映画をレビューしていきたいとおもいます!

インターステラーとは

名作ではあるものの知らない人は全く知らないでおなじみインターステラー2014年11月に公開された作品ですがちょっとだけ紹介

人類は、かつて繁栄を極めた文明の終末に直面していた。地球環境は深刻に悪化し、作物は枯れ、砂嵐が日常と化している。科学技術は軽視され、かつて宇宙を目指した夢も忘れ去られつつあった。

元宇宙飛行士のジョセフ・クーパーは、現在は農業に従事しながら、娘マーフと息子トムと共に田舎で暮らしている。クーパーは、地球の未来に対して漠然とした不安を抱きつつも、子どもたちを育てる日々を送っていた。

ある日、マーフの部屋で発生した不可解な重力の乱れをきっかけに、クーパーは古い座標情報を手に入れる。それを辿ると、かつて解散したはずのNASAの秘密施設に辿り着く。そこでは地球の未来を見据え、宇宙空間に新たな人類の移住先を求める極秘計画が進行していた。

その計画では、土星の近くに突如として出現したワームホールを利用し、別銀河の複数の惑星に調査隊を送り込んでいた。NASAはクーパーに、その続行調査と植民計画の中核を担うよう要請する。彼は葛藤の末に、子どもたちを残して宇宙へ向かうことを決意する。

クーパーは科学者ブランド博士らとともに宇宙船「エンデュランス」に搭乗し、ワームホールを越えた先にある未知の惑星群へと出発する。調査対象の惑星は、時間の進み方が異なるなど、極端な環境を持つものばかりであり、ミッションは困難を極める。

一方地球では、成長したマーフが父の背中を追って科学者となり、残された人類を救うため重力理論の解明に取り組んでいた。父と娘は、遠く離れた時空の中で、それぞれの手段で人類の生存に挑む。

始まりのディストピア的な雰囲気から始まるのに世界はちょっと変わってるくらいという異様な雰囲気です。はじめ見た感じだと???という印象を抱くかもしれません。そこから一気に面白くなっていくので、ぜひ途中まで観て判断してほしい作品です。

 

インターステラーの主な出演から考える

監督 クリストファー・ノーラン

脚本 ジョナサン・ノーラン クリストファー・ノーラン

製作 エマ・トーマス クリストファー・ノーラン リンダ・オブスト

製作総指揮 ジェイク・マイヤーズ ジョーダン・ゴールドバーグ キップ・ソーン

出演者 マシュー・マコノヒー アン・ハサウェイ ジェシカ・チャステイン ビル・アーウィン エレン・バースティン マット・デイモン マイケル・ケイン

音楽 ハンス・ジマー

撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ

編集 リー・スミス

製作会社 シンコピー リンダ・オブスト・プロダクションズ レジェンダリー・ピクチャー

配給 パラマウント ワーナー・ブラザース

製作費 $165,000,000

配給はパラマウントかつ予算は潤沢で1.65億ドルも制作費にかけられています。かなりCGの凝った作品なのでそこらへんが値段の高さなのかもしれませんね?

監督は有名なクリストファー・ノーラン。メメントやインセプション、ダークナイトなど様々な作品を出していますがかなりの興行収入を出している方で脚本も書くことで有名です!

監督と脚本家が違うことも多い映画業界ですが一緒だと制作に齟齬が生まれにくいという良い特徴もあります。

 

インターステラー感想

まずこの作品を最初に見た時に???でした。ストーリーに関して全く知識がないと20分ぐらいは何が起こっているのか全く分からないです。

ディストピアと書いていましたが、普通の世界でありながら砂が大量に出てしまっている世界?地球が反映しているわけでもなく衰退しているような。

怪奇現象のようなもので偶然にもNASAを発見するのですがこれが伏線になるのかな?とも思いましたが感情移入がまだまだできない状態です。

重力に関する言葉が様々出てくるのですが、専門家同士で話しているため難しく語られています。多分これはシンプルに話していることのほうが違和感があるからでしょう。40分ぐらいで深まる謎というか相対性理論や重力関係のことをバンバン出してきます。

要約するとどういうこと?となるのですがあくまでこれは1度目の感想です。

要するにラザロ計画というものがあり、宇宙に12人を送っていて、そのうち3人から信号が帰ってきているので地球はもうだめそうだからその3人の信号が帰ってきている所に移住ができるか主人公クーパーに調査してほしいというお話これがプランBですね。また宇宙にスペースコロニーを作って土星に移住する方法を探るという二つの話これがプランA。気軽にみてると何が起こってるかわからないかもしれません。

この難解なストーリーの始まり方なのですが、脚本を務めたジョナサン・ノーラン本作のために執筆のあいだはカリフォルニア工科大学で相対性理論を学んでいて、ちゃんと作りこまれているためです。あと監督が有名人なのでかなり好きに作られているのを感じます。

でです!ここからが面白いところなんです。とにかく導入が長かった。

ここから主人公のジョセフ・クーパーが宇宙に行くことになります。アメリア・ブランド(ブランド教授の娘)、ロミリー、ドイルの3名の博士と共に、人工知能ロボットTARSなんですが、TARSがとにかく愉快な性格をしてます。そして最後まで楽しいキャラです。

宇宙空間からワームホールを抜けて、水の惑星というところに行くのですが、ガルガンチュアの超重力が時間の流れを遅くしており、水の惑星での1時間は地球の7年間に相当すると言い出すのです。宇宙から帰ってくると時間がすごい経っていたみたいなストーリーがよくありますが、相対性理論ですね。

安易にこの惑星に行ってしまうと人類が時間経過するため行くのは危険という話も出てくるのも面白いですね。まあ結局行くんですが。

そこで大津波にが発生してしまい事故が発生してしまいます。ここで5次元の存在というのが少しずつ出てくるのですがいまいちわからない。宇宙空間に戻ると23年経過しているという悲しい現実になります。この時はもう絶望ですよね。地球が滅亡しつつあるのに23年経過してしまっているんですから。地球からやってくるビデオメッセージがとにかく切ない。クーパーにとっては一瞬でも地球にいる息子娘達は亡くなっているおもわれてしまっているんです。

ここで1時間20分。短い映画だったら終わっている所なんです。この映画良作です。ってなるんですがここまでが長いのです。評価が分かれる理由はここなんでしょうね。

ここから盛り上がります。23年という月日が地球では大きく状態が変化しています。地球では重力について語られたり、さらに地球が悪化していたりと。そして宇宙に送り出したブランド教授が実は何十年も前に重力方程式を解いており、重力制御は事実上不可能だとの結論を導いていたが、長年にわたって事実を隠蔽し続けてきたのです。この重力制御についてなんですがスペースコロニーが宇宙に作れないという意味みたいです。つまり土星移住計画は無理でしたというんです。

正直これが一番ショックな話でしたね。この計画自体が無意味だったとか言われたら全員絶望です。宇宙飛行士のみんなはそのことを文句を言われるのですが知らされていないので何のことだか理解できないんです。

ラザロ計画の先駆者マン博士のいる惑星に向かいます。そこで現状どうなっているかが分かります。

重力の本質を理解するためにはブラックホールの中心の特異点を観測して、データを持ち帰る必要がるということ。これは簡単に言うとプランA(土星移住)を成功させるために必要だけどかなり難しいことです。

ラザロ計画はプランB、人類の凍結受精卵を新天地の惑星で孵化させ、種を保存することがメインなんですと話します。

マン博士のいる惑星ではプランBは成功できない惑星なんですよね。環境が悪すぎて。そんな中で一人のマン博士は心が壊れています。ただこれ一回目だと感情移入しないとなんでこんなことするんだろうとなってしまうかもしれません。えっ?マン博士????ってなるんですが人間ってそんなものかもと思わせるほどの脚本なんです。

でここからさらにストーリーが難解になるという凄まじい映画です。

宇宙飛行士は二人になってしまうのですが、アメリアはエドマンズの惑星でプランB、つまりは移住できる惑星探しをすることになります。

クーパーとアメリアは人間らしいんですが合理性も持っていてすごくいいキャラクター。この状況ならクーパーはそうするだろうとう今までのストーリーから読めますし、元宇宙飛行士だったこともあって倫理観が全人類というところをうまくついてきています。

一方のクーパーはブラックホールに入ります。プランAのためにTARS(ロボットAI )にブラックホール内部のデータを取ります。ブラックホールに入ることはかなり危険というかもう自己犠牲なんですがそれぞれのミッションを達成のために頑張るというのがいいですよね。

でこの後に4次元超立方体「テサラクト」の空間に辿り着くんです。クーパーはそこが、マーフの部屋を通じて地球の過去、現在、未来全ての時間と連結している空間らしいです。

正直どういうことなのか、ブラックホールの中では何が起こるか分からないという意味ですね。まあ簡単に言うと2次元空間と3次元空間では大きく違うため理解できない部分です。

クーパーはTARSに収集させた特異点のデータを、現在のマーフのアナログ時計の秒針を使ったモールス信号で伝達するというとんでもない行動をとります。

ここで最初のモールス信号につながるというのがとてもよくできてます。伏線完全回収ですね。

そしてそれが成功して土星の軌道上に建造された巨大スペースコロニーでクーパーが目覚めるという最高の結末を迎えます。でねじ曲がったスペースコロニーの映像がとにかく好きですね。そして年老いたマーフと子供たち。感動的な終わり方なんですがここからがまたいいんです。

アメリアの探索をするようにマーフがクーパーに言うんですよね。そして実際に飛び立つ。そこで終わります。

そうだよねアメリアのことが残っているの忘れてないなってこのエンディングは傑作です。伏線をすべて回収して描けることすべてを書いた感じです。

 

感想と考察

ほぼネタバレになってしまったのでここからは改めて感想を書きます。

とにかくいえることは導入が長いです!でもこれくらい長くないと最後感動できないので仕方ない気持も大きいですね。実際監督の作品の中では興行収入は良かったみたいなんですが評価自体はほかの作品より低めです。

多分専門用語が多すぎて理解できない部分が多かったからかもしれませんね。

一応ストーリー的に見てもご都合主義かというとそうでもないと思います。

マーフは子供のころから非常に頭のいい設定だったのでモールス信号でも理解できるだろうし、マン博士の暴走も理解できます。

クーパーが5次元に行ったことに関してはブラックホールに何があるかなんてわかったものではないのでいいのかなと。実際に観測で着てるものではないので不思議ではないかと

それで5次元空間からの通信(彼ら)というのがそもそもクーパーからだったのではないかなという所が一番面白かったですね。

過去未来現在という概念をとびこえているのでこれはあくまで考察なのでわかりませんがそう感じました。

これに関してはどうなんでしょうね。まどろっこしい感じがあるので間違っているような気もします。

もうひとつの言えることはこれ2回観る映画ですよね?一回では多分理解追いつかないです。

でもこれ本当に面白い作品観た後に様々な考察をみるのもありです。専門用語とか言葉がかなり難解なので吹き替えと字幕両方で見るのもありかもです。

 

 

まとめ

この映画は名作・傑作で間違いないです。ここまで自由な作りをしていて結末が特に良い。途中でやめちゃうのはもったいないです。

記事書いてたらもう一回見たくなってきましたではでは!

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